みなさん、こんにちは。齊藤です。
今回は「労働条件通知書の確認すべきポイント」について、お話をします!
就業経験のある方は見たことがあると思いますが、
給与欄以外は流し見していた…
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
早速、確認すべきポイントをまとめていきます!
1. 内定通知書と労働条件通知書(雇用契約書)の違い
まず最初に、内定通知書と労働条件通知書の違いについてです。
内定通知書は、あくまでも「内定を出しますよ」という意味合いの、
簡易的な内容になっていることがほとんどです。
そのため、必ず確認していただきたいのは、具体的な労働契約の内容が記載されている
「労働条件通知書」や「雇用契約書」と呼ばれているものです。
しっかり確認し、必ず不明点がない状態にしてから、内定のオファーを受けるかどうか返答をしましょう。
2. 労働条件通知書の確認ポイント
労働条件通知書には、法律で定められている必ず記載しなければならない項目があります。
それらの確認すべきポイントについてまとめていきます。
I. 労働契約の期間
無期雇用か有期雇用か、有期雇用なら期間の記載はあるか、
何か月ごとに契約の更新があるのか確認しましょう。
II. 働く場所と仕事内容
仕事内容のところで、意外とトラブルになりやすいです。
例えば、「ゼロから一を作るようなポジションで募集をしているのに、
実際には新しいことをしない」など。
仕事内容が労働契約書に記載されているか必ず確認しましょう。
III. 労働時間と休暇
始業時間や終業時間、休憩時間、残業の有無、休日、有給休暇、特別休暇など
明記されているか確認しましょう。
IV. 給与
給与形態、支払い方法、賞与やインセンティブの有無について記載されているか確認しましょう。
例えば、「年収600万円保証と聞いていたのに、月給40万円で年間480万円にしかならず、
差額の120万円は賞与やインセンティブでの支払いだった」という可能性もあります。
賞与やインセンティブの条件・詳細についても併せて確認しましょう。
V. 退職・解雇の条件
退職の際の通知期間や解雇の条件を確認しましょう。
法律上14日以上前の退職の告知であれば成立しますが、
会社によっては1ヶ月以上前や3カ月以上前の告知を求められる場合もあります。
もちろん法律の方が効力は強いですが、
実際に会社との約束事として契約しているので、
もし守られない場合には解雇になると記載があることも・・
VI. 稼働日
固定でお休みが決まっている場合は、土日祝休みのことが多いですが、稼働日は会社カレンダーによります。
シフト制の場合も固定休みの場合も、休みの日やシフトのルールが明記されているか確認しましょう。
VII. 査定評価
昇給の有無や査定の頻度(定期昇給なのか、四半期ごと、半期ごとの査定なのか)が
記載されているか確認しましょう。
3. その他の確認ポイント
退職手当や住宅手当、勤続手当など
会社から支給される手当があれば、支給条件なども確認しておきましょう。
必要経費や研修制度
出張中の食費やお客様先への訪問時の経費が支給されるのか、
研修制度がどうなっているのかなども確認しておくと安心です。
福利厚生
福利厚生の内容も確認しておくと、働きやすさが分かります。
休職
例えば、入社して3ヵ月で交通事故にあってしまい働けない場合、
傷病手当や休職できるのか・・など気になりますが
半年以上勤務していないと休職ができない条件になっていることが多いです。
休職できず働けないということは、辞めざるを得ませんよね。
休職の条件も確認しておくと、万が一の際に安心です。
4. 注意点
残業について
月の残業時間や定額残業制の詳細(何時間分なのか、超えた場合の残業代も支払われるのか)も
確認しておきましょう。
ただし、面接時に聞くとあまり良い印象を持たれない場合があるので、
聞き方やタイミングについては注意が必要です。
書面での確認
細かな内容だったり、気になった部分、聞いた内容はきちんとメモを取っておくことをオススメしますが、
一番はメールや書面でもらい、無くさないように保管しておくことです。
後で「言った言わない」のトラブルを防ぐためです。
最後に
みなさん、いかがでしたか。
特に、これから就業する方や転職を考えている皆さん。
労働条件通知書(雇用契約書)は、就職の際に必ず手にする大切なものなので、
細かく確認するようにしましょう。
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それでは、また次回もお楽しみに!